東京マラソン2007 完走レポート
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宇田川さとし◆東京マラソン2007 完走レポート

写真提供(C)ALLSPORTS.JP
 

平成18年の春、「東京マラソン2007」の開催が決定した。
 
十数年前に、ホントのお遊びでしたが、5キロとか10キロ程度の市民レースに
何度か出場した経験があった...
今回も10キロなら少しばかりジョギングすれば完走できると多少の自信もあった。
東京都が主催することだし、第一回というプレミア大会でもあるし、
久しぶりに走ってみようかな!?
そんな気軽な思いがことの始まりでした。
 
早速に、都の担当者に概要を聞いてみると応募はまだ先です..とのこと。
「10キロに出たいと思ってるんで、応募のときは教えてください。」
するとその某課長さんが、
「先生、10キロじゃ魅力半減ですよ...銀座や浅草を走り抜けて、
フルを走ってこその東京マラソンです!」
「そりゃあ、いくら何でも無理ですよ。」
「制限時間は7時間ですから、早歩きでOKです。」
そんな無責任な発言に、いとも簡単に乗せられた自分がいた。
 
申し込みの時がきたんですが、一人では自信もなく不安だったので、
若手の議員を道ずれにしようと数人に声をかけたところ、二人が誘いに乗りました。
で、フルに応募。
こうなりゃ、ヤルだけさ!
 
雑誌を買い、ネットをチェック。
半年でフルを完走するためのメニューを自ら考えた。
議員の仕事は年中無休、土日も当然に予定が埋まっている。
そうは言っても最低週一は走らなきゃ・・・時間のやりくりもかなりキツイ。
 
7月中旬に始動。
昔とった杵柄、多少は走れるだろうとジョギングしてみたら、とんでもない。
1kmもたずに足が止まる、その間わずか5分。
40歳を過ぎての体力低下に愕然とし、悲しくなってきた。
しかし、そうも言ってはいられない。さて、どうしよう?
・・・やっぱり歩くしかないな!
40〜50分を早足で歩く(いわゆるウォーキング)こと3回。
徐々に「歩く」に「走る」を織り交ぜる。1km走って、500m歩く。
少しずつ走れるようになってくるのを実感する。
 
8月中旬、30分間を目指して走ってみた。
結果、30分で4.2km。
昔は5kmぐらいなら5分/kmを楽に切っていたのに、なんと7分/km以上。
しかも、足が張ってくる。
 
4.8km、5.5km、5.0km、5.0km。
8月下旬には、ほんの少しずつだが、ペースが上がってきた。
 
45分間に目標を変えた。
46分(6.5km)、45分(6.5km)...7分/kmなら段々楽になってきた。
歩き始めて1ヶ月半、12回の練習を数える。
 
9月に入ると気温も下がり、体調も悪くない。少し距離を伸ばしてみよう。
8.0kmを52分で走った、ペースも6分30秒/kmを切る。
 
昔並みに復活するのは無理なのかなぁ!?
でも5kmのレースと違うから、ペースは遅くてもいいのかも知れない。
色んな事を考えだす時期でした。
練習で距離を伸ばしていくのは当然として、雑誌に書いてあるビルドアップとか
インターバルとかLSDとか..そんなのも取り入れないといけないのかな?
ペースアップでスピードをつけるのか、やっぱりロングでスタミナ重視なのか?
マラソン完走にとっての、一番良い練習方法は何なのか?
とにかく走れる時間が限られているので、効率よくやりたいんですが、
結局わからないままでした。
 
メンタル面も重要ですから、モチベーションを保つための目標を決めた。
7分ペースでフルを完走すると、5時間弱という計算になる。
5時間で完走する!
頑張れば絶対にできると信じるしかなかった。
 
とにかく時間があれば、走っていました。週に3回走れる時もあった。
然したるものではありませんが、自信もついてきた
9月中には8回練習できて、1時間走に耐えられるようになった。
 
10月に入ると風が心地よく・・・
LSDとは言えないけれど、ちょっと長時間やってみようかな?
数km程度では水も持っていかなかったが、ペットボトルの飲料を用意しての
初挑戦をしてみることに。
ちなみに、私は、荒川の土手で練習してまして、総武線の鉄橋まで往復すると約6km、
木下川水門手前までの往復で約8km、そんな目安です。
もちろん1回毎にきちんと距離を測っていましたが。
(ジョギングシュミレーターという便利なサイトがあります)
45分往復=90分走破を自分にインプット。
結果は、14km(6分25秒/km)となりました。
さすがに今までとは違った疲労とふくらはぎなどに張りがでたが、
さほどの痛みが残るようなことはなかったのは、練習の成果だとほくそえむ。
 
残りはちょうど4ヶ月。
3ヶ月間のガンバリを自分で称え、いよいよ走り込み期間へ突入だ!と思い、
月間走行100kmを新たな目標とした。
ところが10月後半にアクシデント。風邪をひいてしまった。
扁桃腺が弱いので、風邪をひくと喉にくる...熱が引いても喉の痛みがおさまらず、
こじらせて思いのほか長引いてしまった。
 
1ヶ月ほど経過し11月の半ばに体調は戻ったが、やる気が消えてしまった。
と同時に議会も忙しさを増し、夜は色んな会合や議員のパーティ等々、師走に入れば、
忘年会を駆け巡らなければならない。
硫黄島への視察や、韓国ソウル市への表敬訪問など、気がつくと晦日まであっという間の日々。
 
正月を迎えても2日から仕事が始まる。
合間に見たテレビで、箱根駅伝、ホノルルマラソンが眼に入る。
それを見るまで、正直に言って、サボっていたというより忘れていた
あと1ヶ月少々、ヤバイ!
新年会が昼夜問わずに行われてる中、朝でも深夜でもとにかく時間を作って走らなきゃ...
もはや、練習不足の恐怖感にさいなまれての決心だった。
しかし、100件を軽く超える新年会を縫うように、時間を作るのも至難の技でありまして、
2月には議会も始まる。
 
焦燥感にかられていてもはじまらないので、僅かな合間をさいて走り出す。
2ヵ月半のブランクは、埋めようにも埋まらない。
1月半ば、5〜6kmで見事に足が止まる
2月初旬までに4回走り、8kmまで行けるようになるが、ペースは一向に上がらない。
走った後も足に違和感(軽い痛み)が残り、怪我への恐れもあいまって、
フルに対しての恐怖感が募り、棄権の2文字が頭の中をよぎっていった。
 
その頃、議会では先輩議員や仲間達から、脅しのような励ましを受ける日々。
「完走できそうなのは宇田川だけなんだから、頑張れよ。」
都の職員にまで、ありがたい励ましの言葉を連呼される迷惑を被る。
終いには、都議会自民党とのネーム入りユニホームが作られ、
とんでもないプレッシャーを引きつった笑顔ではねつける。
 
明日には定例議会開会をむかえるという2月6日。
昼間に時間が空いたので、一念発起して長距離に挑戦!
マラソン当日の10日前くらいまでに、1度は20kmくらい走っておこうとの思いが
半年前からあったわけで、無理を承知でやってみた。
21km・ハーフ、途中歩くも2時間33分かけて何とかたどり着いた。
残りの半分歩きつづけて6時間半、時間内にはゴールできるかも・・・
次の日から3日間、痛みに耐えての登庁。
 
18日の日曜日が本番の日。だからといって、議会は許してくれない。
14、15、16日と本会議が行われ、帰ってくるのは夜中の日々。
当然、調整の練習なんてする暇があるはずもない。
過酷な日程を恨みつつも決めたのは自分なんだから、文句は言えない。
 
前日の17日、東京ドームで受付終了
その日も夜は、地元議員の会合や業界の新年会がありました。
 
 
いよいよ、当日を迎えました。記念すべき第1回東京マラソン2007です!
土砂降りの冷たい雨が、祝福?する中での開催となる。
朝5時半起床。
仕度をして、家でうどんをすすり出発。
都庁に到着して着替えを済ませる。
スタートの見送りに来てくれた先輩、同僚議員に最後の励ましをいただきヤル気がでてきた。
ここまできたからには、絶対に完走する!強く自分に言い聞かせ・・・
 
I地点スタート(すごい後ろの方)に向かうんですが、雨はやむどころか激しくなってきたような。
スタート前方ではセレモニーが行われているらしいが、全く見えない、聞こえない。
待ちわびた我々はウェーブを起こして、暇つぶし。
ビニール合羽?をかぶり、寒さに震えてひたすら耐える一同・・・
同僚の田中議員と共に冷たい雨の中30分以上待たされ、いざスタート!
ていうか、いつスタートしたの?
知事の号砲も聞こえず佇んでいたら、前が動いたので始まったらしいよ...
と、半信半疑な我々でした。
本来のスタート地点まで15分ほどかかりましたが、石原都知事や応援スタンドの
皆さんに手を振って...さしたる混乱もなく無事に通過。

        

新宿を後にして、市ヶ谷へ...間もなく5km。
飯田橋を右手に折れると、区政会館前での仲間の応援に感謝です。
順調に7分前後のペースを刻みつつ、皇居が見えてきました。
内堀を右回り、祝田橋を左に曲がれば日比谷公園、10kmのゴールです。
景色も刻々と変化するし、周りのランナーとも時々言葉を交わしているので、
意外と時間経過が早い気がする。
仮装のランナーもほほえましく、楽しませてくれます。
体も暖まってきて快調に進みます。雨もだいぶ小降りになってきた。
いま思うとこの辺が一番気持ちよく走っていたのかも。
速いランナーたちはとっくに折り返し、銀座に向かって疾走中・・・
雨に煙る増上寺や東京タワーを通り過ぎ、田町駅をこえると、品川の折り返しはもうすぐだ。

  

雨と寒さの影響もあり、所々のトイレは、どこも混雑しています。
コンビニ等のトイレ協力はありがたいことです。
走っていて、東京の道路は実にすばらしいと実感します。
アジア諸国はもとより外国の道路はデコボコなのに、足の裏に違和感が一切ない舗装状態は、
まさに大東京!
晴れてたらどれだけ気持ちイイことか・・・
 
品川駅前の大応援団に後押しされ、折り返し。
ペースも変わらず、順調にファンラン
トイレに一度駆け込んだが、空いてるところでラッキーでした。
3分ほどのタイムロスだったでしょうか。
ここで時間超過の人を収容するハトバスとすれ違う。
直前を走ってる人にはものすごい重圧でしょうね。そうならない様にと頑張らねば・・・
  
           

再び日比谷公園を通過し、もうすぐ20km地点。そこを過ぎれば銀座へ突入です。
ハーフ(21.0975km)を手元の時計で2時間35分、7分20秒/kmのペース。
トイレのロスタイムを考えると予定通り。
もうすぐ食事(バナナ)が待ってるし、このまま行けば5時間を切れるかも?
この時はホントにそう思っていたんですが・・・
 
4丁目の交差点を左折し、日本橋方面に。
水天宮を通り過ぎますが、食べ物が出てきません。
バナナの皮(ゴミ)は目にするんですが、ちょっとどうなってんのさぁ!
「もうここのバナナは無いんです、この先にあるはずですから・・・」
ボランティアの声に悲しくなってきた。
25kmで悲しみが怒りに変わり、走る気が失せてきた。
招致本部(都庁内・担当者)にあれだけ言ってきたのに、どうしてこういう事態を招いたのか。
明日、とっちめてやるから覚悟しとけ!
足の痛みも加わり急激なるペースダウン。「やめようかな」と思った瞬間でした。

     
 
なんとか浅草・雷門前を折り返しますが、モチベーションはゼロに近く、胃の中はエンプティ状態。
やめよう、どうしよう、もうダメだ、無理...
そんな時、沿道応援の見ず知らずのおかあさんが、チョコをくれた
「食べなさい、頑張ってね。」
うれしい!を通り越し、涙が込み上げてきました。
「有難うございます、頑張ります!」
沿道応援の青年が、「抽選もれのオレの分まで、走ってください!」
ヤル気が戻った一言でした。
その後も色んな人たちが、チョコ、飴、クッキー、ドーナッツ、暖かいお茶、
はてはアイシングのスプレーまで、提供してくれた。
東京も捨てたもんじゃない、こんなに心の暖かい人が多勢いるなんて。
 
30km通過が3時間51分。ここからは、半分以上歩きとなった。
走る気力は十分戻ってるんですが、いざ走り出しますと、右ひざと左ふくらはぎに激痛がはしる。
何度もストレッチを繰り返し、走ろうと試みるが痛みがひどい。
30kmを過ぎてからがホントの戦いだと言うけれど、実にキツイ!
応援に後押しされ、やめようとは欠片も思わなくなった。
ここまできたら、倒れて動けなくなる以外のリタイアは考えられない
時計とニラメッコしながら、残り時間と距離を計算。
あと全部歩いたとしても、制限時間はなんとかクリアできそうだ。

      

35kmからは一歩も走れない状態に。40kmまでの5kmに55分以上かかってしまう。
前半が35分くらいだったことを思えば、亀以下の状況。
40kmが手元で5時間35分。ほんの少し走れれば、5時間台のゴールが見えてくる。
歩き続ければ6時間台。
歯を食いしばり痛みに耐えて走ってみるが、100m続かない。再度挑戦、50mでダメ。
もう一度..100m。
残り1kmですよ、最後までがんばって!ゴールしたら飲んでください!」
最後の給水所で、フタをしたボトルをくれたコに感謝。
ここで、間もなくのゴールを切り開くかのように陽が差してきた。
橋を渡るとビッグサイトが目の前に。
沿道はまだまだ多くの人達が応援を続けてくれている。ホントにありがたい
 
突き当りを左折、ここでビニールを脱いだ。
最後に右折すれば、残り200mでゴールが待っている。
懸命な応援が身にしみる...と、足の痛みを忘れ走れる自分がいた。
「宇田川先生!がんばって〜!」
都職員から声をもらうと、手をふり笑顔で応える。
あと50、20、10、自然に両手が上がり、万歳!ガッツポーズ!
6時間10分42秒=チップタイム5時間55分45秒でゴールイン。
涙こそ出なかったが、感慨深い感動と沿道応援とボランティアの皆さんへの感謝
言葉にできない達成感でいっぱいでした。

     

着替えを済ませて、田中さんを心配する。
40kmは過ぎたことが確認できたが、フィニッシュ会場に姿を見せない。
間もなくタイムオーバーを迎える5分前にゴール。
二人でガッチリ握手、お互いの健闘を称えあう!
ホントに長〜い一日でした。
 
 
翌日の月曜は、総務委員会開催。
階段の昇り降りができずに、エレベーターとエスカレーターを駆使して登庁。
多くの同僚、先輩に祝福を受け、引きずる足をからかわれ。
 
1週間後の26日には、予算特別委員会で総括質疑。
委員会の場で、石原都知事にフル完走の報告と共に、「走ったからこそ言えるんだ!」と、
食料、トイレなどの不満をぶつける。
来年開催に向けた改善の取り組みを提案し、笑顔の了承をいただいた。
 
質疑の締めに思わずこんな発言を、
「マラソンを英断された知事に改めて感謝を申し上げます。
私も、いま一度鍛え直して、来年また挑戦できればと思っております。」
 
公式の場で「宣言しちゃいました」けど、さてどうしましょう!?




以下、平成19年2月26日に行われた予算特別委員会の総括質疑(一部抜粋)です。

   

〇宇田川委員 最後に、東京マラソン二〇〇七について伺います。
 第一回開催のため、多くの不安を抱えた大会だったと思います。私も総務委員会において何度か発言をし、ボランティアの一般公募などを提案してまいりました。この大会の成功を最も願っていた者の一人であります。結果、走る喜び、応援する楽しみ、支える誇り、これを見事に全うしたすばらしい大会でありました。
 我が党からは、山田忠昭議員が十キロに、田中たけし議員とともに、私はフルマラソンに参加をさせていただきました。フルマラソンの完走メダル、ちょっと持ってきたんですが、(実物を示す)このメダルとビッグサイトでのゴールの感動は、私にとってかけがえのない宝となりました。
 大会を盛り上げ、成功へと導いてくれた沿道での応援の皆さん、ボランティアの方々には、厚く御礼を申し上げます。また、みずからのレースを中断し、心肺停止したランナーの命を救った横浜市の消防署員の方には、心から敬意を表します。
 さて、このマラソンは、オリンピック招致機運の向上を図るためのプレイベントとしての位置づけがあったはずです。私は、委員会において再三、オリンピック招致PRを主張してまいりました。しかし、走った私の目線には、自民党の同僚が招致本部に借りたのぼりでPRしながら応援してくれていた以外は見当たらず、非常に残念に思っております。また、前日までのEXPO会場においても、ブースは設置されていたものの、悲しいかな、インパクトがなく、注目を浴びるものではありませんでした。
 もちろん、このマラソンにおいては、看板などにスポンサーやIOCの制約が極めて厳しく、沿道などでのPRがままならないということは百も承知しております。しかし、その制約をいかにかいくぐり、PRをしていくかが、招致にかける意気込みともいえるのではないでしょうか。二〇〇九年の決定までの開催二回については、もっと知恵を絞り、PRを積極的に打ち出すべきと考えますが、知事のご所見をお聞かせください。

〇石原知事 何しろ最初の試みでありましたから、特に参加していただいた方々にはいろいろご不満もあったと思います。しかし、雨だけは、これは東京の力ではどうにもなりませんで、ご容赦願いたいんですが、いずれにしろ、今回の東京マラソンを通じて、都民の皆さんにスポーツの楽しさ、すばらしさを十分味わっていただけたと本当に思います。
 また、招待した各国の大使や大都市の首長さんたち、あるいは海外のレースディレクターの皆さんからは、大会運営に対して、非常に高い評価の声をいただきました。東京の底力を示すことができたと思います。
 あのマラソンのあった夜のレセプションでも、いろんな方から、外国の方から非常に高い評価を受け、かつまたいろいろ感謝までいただきましたが、しかし、何よりも私が感謝したいのはボランティアの方々ですね。本当に、ボランティアも応募が多過ぎて、お断りする人が多かったんですけれども、そういう方々が本当に献身的にきめの細かいサポートをしていただきました。
 こうした取り組みによりまして、国内外の理解と支持が高まり、オリンピック招致機運に一層弾みがついたと思います。
 今後は、東京オリンピックの招致委員会において本格的なPR活動が行われることになりますが、都としても、あらゆる機会を通じて、きめの細かい招致運動を展開していきたいと思いますし、一番懸案といいますか、心配なのは、IOCが行います世論調査ですね。これに東京の都民がいかに反応してくれるか。大阪の場合は、実に四〇%の人が反対だったそうでありまして、こういう機運というものは、このマラソンを繰り返すことで大分違っていくんじゃないかと思っております。
 これもおっしゃるとおり、来年のマラソンもフルに利用しまして、都民の意識を高めていきたいと思っております。

   

〇宇田川委員 二〇〇九年に向け、我々招致議連も努力を惜しみません。ぜひ、より積極性を持って招致機運向上に努めていただきたいことを要望しておきます。
 今回の自分の参加経験や、友人、一緒に走った人たち、コミュニティサイト等の情報での多数意見の一部をここで申し上げさせていただきます。ぜひ知事にもしっかり聞いておいていただきたいと思います。
 まず、スタート時についてです。あいにくの天候が災いしたこともありますが、荷物搬送トラックの場所で混乱がありました。スタート地点を示したのと同様、事前に番号や位置を告知すべきだったのではないでしょうか。また、地方からの多くの参加者にとっては、都庁周りの地理の把握がなく、各スタート地点への動線が不明確で、迷っていたようです。後方スタートのランナーには、私もそうだったんですけど、スタート前のセレモニーや、知事のスターターの様子などをうかがい知るすべもなく、いつスタートしたのかもわからない状況で、大半が不満を語っておりました。
 コース上では、既に指摘されておりますが、トイレの絶対的な不足と食料の枯渇は、ほぼ全員の不満でありました。ただ、不幸中の幸いといいますか、食料がなくなったことを気遣った沿道の応援の方が、チョコレートなどをみずから配る姿がありました。こうした人情味に触れたことは、ゴールでの感動同様、涙が出るほどうれしいものでありました。
 ゴール地点でも、荷物の受け渡しに多少の混乱があったようです。
 細かい点を挙げれば切りがありませんが、次回開催に当たり、改善の一助としていただきたいと思っております。
 また、蛇足でありますが、ハーフマラソン開催の要望も数多くあったことを報告しておきます。
 国内初、空前の規模で行われた大会でしたから、二回目以降に改善を要することは事前にわかっていたはずです。だとすれば、ゴール後のランナーに簡単なアンケートを実施し、生の声を吸い上げるような努力が必要だったのではないかと、今さらながらに感じております。
 今回の成功を受け、来年の申し込みはますます膨れ上がることが予想されます。全国から集まってくる市民ランナー、ボランティア、沿道応援の皆さんに一層の喜びと感動を与えられる、そして世界の市民マラソンと肩を並べられる大会になることを願っております。
 今回の反省なども踏まえ、次回へとつなげていくための、今後の改善への取り組みなどについてお伺いいたします。

〇熊野東京オリンピック招致本部長 ボランティアを初めとする関係者のご尽力によりまして、総体的に見れば、第一回目の大会の運営としてはおおむね成功ではなかったかと考えております。
 しかしながら、先生ご指摘いただいた課題など、まだまだ細かい点で改善の余地があることは事実でございまして、今後、東京マラソン組織委員会で詳細な分析がなされ、次回大会に向けて改善がなされていくことになろうかと思います。
 都といたしましても、現在、参加されたランナーなどからさまざまな声をいただいております。それらを参考に、よりよい大会運営になるよう、東京マラソン組織委員会とも連携しながら、最善の努力を重ねてまいりたいと思います。

〇宇田川委員 ちまたでは、終了直後から次回開催への期待の声が高まっております。また、参加された方々からは、感動と感謝の言葉であふれております。この大会は、まさにスポーツを通じて夢と希望を与えたものであり、東京の魅力を存分にアピールしたイベントとしても大きな成功をおさめました。今後も一層成長したイベントになるよう、期待をしております。
 まだ少々時間がありますので、今、私の経験などから指摘をさせていただいたことを聞いて、知事の印象なりご感想なりありましたら、一言いただければありがたいと思うんですが。

〇石原知事 ハーフマラソンの要望というのは、これは一聴に値するご意見だと思います。
 それから、参加した方々のアンケートは、どういう方がどこにいらして、どこから参加されたか、わかっておりますから、今のご指摘も受けまして、きめの細かい質問状などをつくりまして、参加した方々の意見を聴取して、それをまとめて、来年の改善に役立てたいと思います。

〇宇田川委員 マラソンを英断された知事に改めて感謝を申し上げます。私も、いま一度鍛え直して、来年また挑戦できればと思っております。 ありがとうございました。

 
(他に東京マラソン2007について、都議会で質問しています。)
 
H18.6.15 総務委員会 質疑
 
(1) ボランティアの意義と重要性
(2) ボランティアの一般公募を提案
(3) オリンピック招致に向けた取り組み
 
H18.10.31 総務委員会 質疑
 
(1) マラソン事業の予算や参加費について
(2) ボランティアの確保
(3) EXPOおよび大マラソン祭りについて
(4) オリンピック招致の気運向上のために東京マラソンを活用せよ



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