「宇田川さとし」の都議会における発言
東京都議会各会計決算特別委員会第三分科会速記録第四号 より抜粋

平成十八年十月二十三日(月曜日)
第九委員会室
午後一時一分開議


〇宇田川委員 私からも、商店街の振興、商店街に対する助成という点について質問をさせていただきたいと思っております。
 経営技術支援費の支出内訳を拝見いたしますと、新・元気を出せ商店街事業がその大半を占めていることになると思うんですが、地域商業の活性化という項目の執行率が、思ったほど伸びていないのかなと、そういう印象でございます。
 商店街の振興に対して、もっといえば、危機感が募っている商店街の存続という部分に対して、我が党は大きなウエートを置いた施策を提案し続けてきておりますし、全力で支援をしてまいりました。だからこそ、この新・元気を出せ商店街事業の予算を大幅に上積みをしていただく要求も行ってまいりました。加えて、商店街パワーアップ基金など、新規の商店街施策に対しても、もろ手を挙げて賛成をしまして、支援を続けてきているわけです。
 我が党の要求を受けて予算が大きく増額されたことも執行率に影響していることなのかなとも思いますし、先ほど来申し上げています新・元気を出せのようなプロポーザル方式の補助制度では、区市町村それぞれの事情にも影響を受けることでございますから、ある程度は仕方がない部分もあるのかな、そう思っております。
 しかし、その一方で、メニューの多様化を図るなど、商店街にとって広く利用しやすい、活用しやすい制度とすることが求められていることも事実でございます。商店会長さんたちからは、なかなかに敷居が高い制度だな、もう少し現場事情を踏まえた制度にしてほしいと、こういった声も少なくありません。
 十七年度のこうした状況から見て、今年度はより現場主義といいますか、そうした改革の必要があると考えているところです。今年度の都としての具体的な対応について確認させていただくといった意味も含め、改めてお伺いをしたいと思います。

〇新田商工部長 委員ご指摘のとおり、新・元気を出せ商店街事業につきましては、商店街が利用しやすく、活性化の効果が高い事業の整備など、一層の改善が利用者の皆様から求められておりました。
 こうしたことから、東京都といたしましては、今年度、防災、環境、安心・安全など、都の緊急かつ重要な特定の施策に協力して商店街が行います事業を支援いたします特定施策推進型商店街事業と、商店街がつくるNPOや会社の設立及び会社等が取り組む商店街活性化事業を支援いたします商店街パワーアップ基金事業の二事業を新たに創設いたしまして、先生方のご支援をいただきながら、メニューの多角化を図ってきたところでございます。
 また、十七年度にスタートいたしました地域連携型モデル商店街事業の対象地域につきまして、昨年度スタートしたわけでございますが、昨年度は二件でございましたが、これを今年度は四件と二倍にふやしてまいりまして、事業の内容の拡充にも努めているところでございます。
 このように新・元気を出せ商店街事業の改善を図ってきておるところでございます。

〇宇田川委員 ぜひ現状に沿った形で、利用しやすい事業としていただくようお願いをしておきます。
 先ほど敷居が高いという言葉を使いましたけれども、地元の方々の声を聞いておりますと、さまざまな難点といったら失礼なんですが、指摘を受けております。補助金を申請するだけで、実に多くの時間と労力が必要だと聞きます。
 せんだって、産労局さんのサイト内にあった、これにもありますけれども、特定施策推進型商店街事業の申請書を拝見させていただいたんですが、莫大な量の書類でございまして、それに記入することを自分で考えても、辟易となってしまうかなと。言葉は悪いんですが、ここまで面倒くさいのであれば申請しなくてもいいやと、そんな声もありますし、そうした声が理解できる気がいたします。
 もちろん慎重なる対応が求められているということは重々承知をしておりますし、先ほど申し上げた区市町村との関係があるというのも、少なからずやあるんだろうなと思っております。
 しかしながら、商店街の役員さんたちは、自分のお店の商売を営みながら、なおかつ商店街に対して献身的な働きをしながら、加えて、地域の発展にまで貢献をされている、こうした方々が大変多くいらっしゃるわけです。こんな現状を考えれば、先ほど現場主義といいましたが、そういった声に少しでも耳を傾けて、よりよい制度にしていただきたいと考えております。
 こうした皆さんの声に対して、東京都はどのようなお考えなのかをお聞かせいただければと思います。

〇新田商工部長 委員ご指摘のように、商店街の皆様の申請に当たりましては、非常に負担感が強いということについては私どもも承知をしております。また、その一方で、やはりこれも委員ご指摘いただきましたが、補助金交付というのはやはり公金の交付であるということで、私どもとしましても、慎重で精緻、公正な審査をしていかなければいけないというぐあいに、両方の要請をいかに調和させるかということで苦慮し、私どもとして努力しているところでございます。
 こうしたことから、都といたしましては、商店街に可能な限りの負担軽減を図っていただく、そうした観点から、商店街からの申請、これを直接受けますのが、区市町村が一たん受けて、区市町村内の取りまとめを行っていただいております。その区市町村の事務職員、担当の方にうまく商店街とのコミュニケーションをとっていただくということで、できる限り負担感を軽減するということから、区市町村の職員を対象にいたしまして、毎年三回前後の説明会を開催しておりまして、適切な助言が商店街の皆様に対してできるように、私どもとしても区市町村の方にいろいろお願いをして改善を図っているところでございます。
 それとともに、私どもとしましても、区市町村と意見交換を十分にしてございまして、より使いやすい制度へ改善を行ってきているところでございます。
 なかなかそれが目に見えるところになっておりませんが、今後とも、少しでも使いやすいものになるよう、取り組みを私どもとして継続して、意欲ある商店街を全力で東京都として応援してまいりたいと思います。委員ご指摘のとおり、そのような形で頑張ってまいりたいと思っております。

〇宇田川委員 商店街は、残念ながら衰退の一途をたどっている。非常に悲しいことでありまして、先ほど生鮮三品という話がありましたけれども、私が思うには、生鮮三品がそろっていないところは商店街じゃない、そういう思いもあります。
 大手スーパーやコンビニなどの共存といった課題もありますし、一方で規制緩和という、失礼ないい方ですが、大変耳ざわりのよい言葉のあおりで、お酒とか米、薬種、薬ですね、それから銭湯、おふろ屋さんなど、数を上げれば切りがないほど、多くの商店の方々が経営困難に陥っておりまして、やむなく店を畳むところも大変多くございます。後継者問題など、商店主自身の事情も相まって、商店街を取り巻く環境は大変厳しいものである。これは残念でなりません。
 そうした中においても、住民のニーズに何とかこたえていこうと懸命に努力を重ねて、それぞれがアイデアを出し合って、さまざまな取り組みを行っているという商店街も数多く存在しております。大手スーパーなどがなかなか商店街に対して協力をしてくれないといった現実の中であっても、商店街でのイベントを通じて、コミュニティの形成ですとか、そうした部分に大きく役立っていたり、地域に献身的に協力している、まさに元気な商店、元気に頑張っているところも数多くあるわけでございます。大変なご苦労をされていると思うんですよ。
 身近な区市町村なんかもそうなんですが、都もこうした現実をしっかりと直視していただいて、商店街の皆さんにとってより使いやすく、なるべく労力がかからないようにしていただいて、その上で、できればより高い効果が上げられる、これが最高なんですが、そうした制度づくりをしていただくために引き続き検討を行っていただきたい、これを切に望んでおります。
 加えて、先ほど、年三回前後説明会を実施されているというお話がありましたけれども、広く全体に知らしめていただくということが大変大事だと思うんです。せっかくこういうすばらしい事業に対しての助成、補助を行っているわけですから、それを知らしめていただきたい、そうした努力も続けていただきたいと思っております。こうした制度や補助の結果、商店街全体に笑顔が広がっていく、活気を持つ、こうした施策をしっかりやっていただくことを期待させていただいて、質問を終わります。