「宇田川さとし」の都議会における発言
東京都議会総務委員会速記録第十四号 より抜粋

平成十八年十月三十一日(火曜日)
第一委員会室
午後一時三分開議


〇宇田川委員 東京マラソン二〇〇七についてお尋ねいたします。
 来年二月開催の東京マラソンですが、三万人の募集に対し、十万人近い応募がありました。第一回というプレミア大会であるためだ、そんな意見もございますが、それにしても予想をはるかに上回るものだったと思います。国内ではかつてない規模のレースでありまして、参加者以外のスタッフやボランティア、応援団などを含めると数万人規模の大きな思いが集まった大会となるわけです。ボランティア募集のパンフレットの中に、東京を走る喜び、沿道で応援する楽しみ、ボランティアで大会を支える誇り、東京マラソンを通じて得る感動を一緒に味わってみませんかという大変すばらしいキャッチがありました。私もその喜びや感動の少しでもおすそ分けをいただきたいと思いまして、完走を目指して参加をさせていただきます。
 開催まで残された日はわずか百十日。既に参加者の抽選を終えまして、本番に向けて着々と進行していることと思います。ぜひに成功することを強く願っているところです。
 さてこの大会、国内最大級でありまして、また第一回大会であることからも、当然に過去の実績はないわけです。この大きなイベント開催の運営も、ほかの国内大会と比べれば、かなりの苦労があることだと思います。予算にいたしましても、既存大会とはけたが違うことだと思います。大会運営に当たっての予算概要について、重立った収支の内訳などをまずお伺いいたしたいと思います。

〇真田東京マラソン事業担当部長 東京マラソン組織委員会は、この第一回大会の開催に向け、平成十七年、十八年の二カ年度にわたって準備を進めているところでございます。したがいまして、この二年度分の予算を合算して申し上げますと、総額は約十三億五千万円になります。
 収入予算の内訳は、都の補助金が二億円、ランナー参加料が二億五千万円、スポンサー協賛金などが九億円です。
 支出予算につきましては、大会運営費が約五億五千万円、広報イベント費が約三億七千万円、安全対策費が約二億円、その他、エントリー費や予備費などとしまして約二億三千万円を計上しております。

〇宇田川委員 かなり大きな額のイベントだと思います。大会運営費が五億五千万という大きな額なんですが、東京のど真ん中を貫くコースですから、コース設営とか交通規制、安全確保の経費がかなりかさんでいるということなんだと思います。
 今のお話をお伺いしていますと、通常の国内大会とは単純に比較はできないとは思います。しかし、ここまで大きくなくとも、結構参加者の多いレース、国内に幾つもございます。NAHAマラソンとか荒川市民マラソンなどは二万人以上の参加者が出ております。つくば、河口湖、湘南国際なども一万人以上の規模です。こうした一万人以上の規模のレースは恐らく十以上あると思います。ハーフの大会、レースを加えると二十、三十の数に上ると思います。こうした大規模の大会でありましても、その参加費は三千五百円から五千円、一番高い湘南国際でも八千円、サロマ湖とか四万十川のウルトラという百キロマラソンがありますが、これは一万五、六千円しているんですが、ちょっと運営が特殊なんで比較とはならないと思います。こうした状況を見ると、よく耳にするんですが、一万円の参加費は高いんじゃないかなと、こういう声がありますが、果たして妥当な額なのか、お答えいただきたいと思います。

〇真田東京マラソン事業担当部長 ただいま先生のお話にもございましたとおり、東京マラソンは東京の中心部を貫くコースでございますし、また制限時間も七時間と長いことなどから、コース設営、交通規制や安全確保などの面で、他の国内大会に比べ、格段の経費がかかる点は否定できません。しかしながら、東京マラソン組織委員会といたしましても、協賛金等をできるだけ確保するとともに、運営の効率化に努めることなどによりまして、参加者への負担を可能な限り少なくしています。
 また、海外の大規模マラソンと比較しますと、例えばニューヨーク・シティーマラソンの場合、一般的な参加料は、国内参加者が八十ドル、最近の為替レートで換算しますと約九千四百円でございます、国外参加者が百ドル、同じく約一万一千八百円でございます。シカゴマラソンの場合につきましては、国内参加者が九十ドル、約一万六百円、国外参加者が百ドル、約一万一千八百円となっております。

〇宇田川委員 おっしゃるように、今、お話があったような海外の名立たるレースと比較すると、それなりの額なんだなということはわかりました。
 次に、ボランティアについてお尋ねをいたします。
 去る六月の当委員会質疑におきまして、幾つかの観点からボランティアについて質問、提案をさせていただきました。私の提案を受け入れていただきまして、パンフレットやホームページで一般公募を開始したところでございます。ニューヨーク・シティーマラソンなどを見れば、恐らくこの東京マラソンにおいても一万人ほどのボランティアの皆さんによる協力が必要だと考えます。スポーツ関係団体や東京都医師会、学校や町自治会へも呼びかけていくといったご答弁がございました。大会運営にはボランティアというのは必要不可欠なものだと思います。一般公募の見込み、これは今の時点ではなかなか把握できないと思いますが、全体の確保ができるのか心配しているんですが、お考えを伺います。

〇真田東京マラソン事業担当部長 東京マラソン組織委員会によりますと、ボランティアにつきましては、スタートやフィニッシュ会場での選手誘導や荷物の管理等、あるいはコース上での沿道整理や給水等、あるいはマラソンEXPO会場での選手案内等を担当してもらうことを計画しております。
 大会を円滑に運営するためには、先生お話しのとおり、約一万人程度の人員が必要となります。そのうち、東京陸上競技協会関係のスポーツ団体で約三千五百人を見込んでおりまして、それ以外を一般公募や学校関係などで確保していきたいと考えております。十月二十日にはボランティアの一般公募を開始いたしまして、コース沿道の住民や企業だけでなく、広く参加を呼びかけていく予定でございます。一般公募を開始する前から問い合わせがありまして、東京マラソンのボランティアについての関心は高くなっております。東京マラソン組織委員会といたしましては、大会が円滑に運営できるよう、ボランティア体制の確立を図っていく予定でございます。

〇宇田川委員 六月のときにも申し上げたんですが、ボランティアの方たちも東京マラソンに参加する主役の一人であると、そうした位置づけ。誇りを持って参加してくれているんだと、そういった意義をきちんととらえていただいて、成功へと結びつけてほしいと思っております。
 さて冒頭に申し上げた中で、応援する楽しみという言葉を申し上げましたが、その件で幾つかお尋ねをいたします。
 EXPO及び大マラソン祭りと称しまして、観光なども加味したイベント開催をしていくことになると思います。ホームページ上において、EXPO出展募集が九月より行われておりますが、応募状況並びに進捗状況、そして運営に関するお考えなどをお尋ねしたいと思います。

〇真田東京マラソン事業担当部長 東京マラソン組織委員会によりますと、現在、マラソンに関連する製品を取り扱う企業や東京のシティーPRに寄与する製品等を取り扱う企業等に、マラソンEXPOの出展の案内を精力的に実施しているところでございます。三万人のランナーが参加受け付けを行うマラソンEXPOにおきまして、展示即売会やアトラクションなどを展開いたしまして、ランナーだけではなく、多くの方に楽しんでいただけるようなイベントにしたいというふうに考えております。

〇宇田川委員 まだ出展ブースは引き続き募集中といった答弁でございますから、もっと広い展開をしていただきたいと思います。マラソンにさほど興味がないという方でも楽しくできるようなイベントにしていただきたい、そう願います。
 次に、大マラソン祭りの方なんですが、局のホームページには公募の情報が出ておりますが、それにとどまりまして、それ以外の一切の情報はいまだにアップされていないことから見ても、準備段階であり、まだまだ具体化してないのかなと不安に思っているんですが、準備状況についてご説明をお願いいたします。

〇真田東京マラソン事業担当部長 東京都は、この大会を単なるマラソン大会に終わらせることなく、コース沿道での趣向を凝らしたイベントや、心温まる応援によりまして、これまでにない、新しいお祭りとして東京大マラソン祭りを実施していくこととしております。現在、その詳細について関係者と最終的な詰めを行っているところでございますが、現時点での調整状況の概略をかいつまんでご説明いたします。
 まずこのイベントは、東京都や東京マラソン組織委員会のほか区、都民、町会、商店街やスポンサー企業など、多様な主体が自発的に参加して実施してまいります。時系列的には、二月十八日の当日のイベントを中心といたしまして、十一月ぐらいから事前イベントを行うとともに、大会前日、前々日でございます、二月十六日、十七日にマラソンEXPOを東京ドームで行うなど、大会開催に向け、徐々に開催機運を盛り上げていきたいと考えております。
 また大会当日につきましては、ゴール地点である日比谷公園、有明フィニッシュ会場のほか、銀座や浅草の雷門などのコースの沿道各所におきまして、バラエティーあふれる内容のイベントを企画しております。また、都民のアイデアを公募したイベントにつきましても実施したいと考えております。
 大会開催まであとわずかになっておりますので、十一月には最終案を調整いたしまして、できるだけ早く、いろいろな媒体を活用しまして、広報活動に努めていきたいというふうに考えております。

〇宇田川委員 幾つか伺ってまいったんですが、とにかく大成功のうちにこの第一回の幕を閉じていただきたいと考えております。この大会の成功が少なからずやオリンピックの東京招致に対して大きなプラスの影響を及ぼすと私は考えておりますし、またそうでなくちゃならないと思っております。これは知事はもちろんのこと、招致議連全体の思いでございます。招致機運の盛り上げやPR活動として、どうすれば最大限の効果が得られるのか、しっかりと認識をして、このマラソン大会と結びつける必要があります。
 東京マラソンのホームページから、応募された人は七万五千人と伺いました。今募集をしているボランティアや出展者などを合わせれば、十万、二十万の方々がこのホームページを目にしているはずです。マラソン参加者者やボランティア募集のパンフレット、駅構内などに張り出したポスター、それからマラソン記事が掲載された各雑誌など、このマラソン大会をアピールした全媒体を一度でも目にしたことがある人の数は百万人単位ではないかと考えます。しかし、一切の媒体にオリンピック関連の一文字も入っていない、残念でなりません。オリンピック東京招致をPRしていく絶好の機会を逃してしまった、そう思っているんですが、このことについてご所見を伺いたいと思います。

〇真田東京マラソン事業担当部長 東京都は、東京マラソンをオリンピックのプレイベントと位置づけております。二〇一三年の国体と並びまして、その成果をオリンピックに確実につなげ、国全体に複合的、重層的にインパクトを与える連続的なスポーツムーブメントにしていきたいと考えております。また、東京マラソンには、三万人のランナーに加えまして、たくさんの参加者や来場者が見込まれます。東京におけるオリンピック招致を内外にPRする絶好の場でありますので、マラソンの場を活用しまして、できる限りPRに努めていく考えです。
 しかし、マラソンの運営は、ご案内のように東京マラソン組織委員会で運営されておりますが、この組織委員会は主催者である東京都と財団法人の日本陸上競技連盟のほか、共催者、主管者、後援者など、さまざまな主体により構成されております。また、先ほどご答弁申し上げましたとおり、予算的にもランナーからの参加料や都の補助金のほか、スポンサー企業からの協賛金で成り立っております。このため、組織委員会の作成するホームページや広報媒体にオリンピック関係の表示をする場合、スポンサー企業を含む組織委員会やJOCなどとの調整が必要となってまいりますので、ご理解いただければと思います。

〇宇田川委員 おっしゃるとおり、このマラソンの運営にかかわっているのは東京都だけではありません。日本陸連などの組織委員会が主体となっていることも否定いたしません。スポンサーとのかかわりもあると思います。しかし、都は共催者とか後援者ではないんです。主催者なんですよ。今、申し上げているお話は、私個人だけの考えじゃないと思います。東京都はもちろんですが、その長たる石原都知事、我々議員もみんなが一緒になって頑張って福岡に勝利をした、そうした多くの思いを今、代弁しているつもりでおります。
 オリンピックに結びつけるだけがこのマラソンの意義では決してない、そうは思います。六月の質疑の中で、本部長からも、将来的には五大マラソンの仲間入りを目指すと、大変力強いコメントもいただいております。しかし、このマラソン、そして多摩国体をホップ、ステップとしてオリンピックに弾みをつけるという大切な役割が、現時点ではこの大会の多くを占めていることも事実だと思います。
 改めてお伺いいたします。オリンピック招致PRをこの大会を通じて積極的に行っていくべきだと考えますが、いかがでしょうか。

〇真田東京マラソン事業担当部長 先ほどもお答えしましたとおり、東京都は東京マラソンをオリンピックのプレイベントと位置づけております。また東京マラソンは東京におけるオリンピック招致を内外にPRする絶好の場であることから、マラソンの場を活用して、できる限りPRに努めていく考えでございます。
 このため、東京大マラソン祭りにおきまして日比谷公園や有明フィニッシュ会場にオリンピック招致のブースを設置するなど、イベントの場を活用し、積極的にオリンピックの東京招致をPRしていきたいと考えております。また、大会開催の前日及び前々日に東京ドームでマラソン組織委員会が実施しますマラソンEXPOにおきましても、組織委員会と調整しながら、東京オリンピック招致のブースを設置するなど、オリンピックに関するPR活動を展開していきたいと考えております。

〇宇田川委員 お話しのとおり、共催者など関係者も数多くいることと思います。都の一存ですべて事が運ぶわけではないとも思っております。しかし、先ほど来申し上げている趣旨は十分過ぎるほどわかっていらっしゃるのは、そこにいらっしゃる皆様方だと思います。関係者との調整も簡単なことではないと思っております。しかし、ぜひにオリンピックとの結びつきの中でPRをしていただくように、いま一度お願いをしておきます。
 我々議員と都の理事者の皆さんとがしっかり連携し、足並みをそろえていくことがまず何より大切なことでありますから、その上で、都民、国民の皆さん全体に招致機運を広げ、三年後には世界の中で勝ち抜いていくんだと、絶対に勝つんだと、そういう思いが我々の共通した思いであることに間違いはないと思うんです。そのために我々も一生懸命頑張ってまいります。皆さん方も今まで以上に頑張ってやり抜いていただく、そうしたことを大いに期待をさせていただいて、私の質問を終わります。