「宇田川さとし」の都議会における発言
東京都議会総務委員会速記録第三号 より抜粋

平成十九年二月二十七日(火曜日)
第一委員会室
午後一時一分開議


〇宇田川委員 今、伊藤委員からも校内などについて、治安対策というか、質疑があったところなんですが、私からも、子どもたちを犯罪から守るという観点からちょっと別の質問をさせていただきます。
 お話があったように、近年、子どもたちが巻き込まれる痛ましい事故が後を絶ちません。こうした状況の中、地域が一体となってさまざまな治安対策に取り組んでおります。
 平成十六年十二月より、一定の要件をクリアした団体などに対しては、自動車へ青色回転灯を装備できることが警察庁、国土交通省で認められまして、青色回転灯を利用した防犯パトロールが可能となりました。直接的な犯罪の減少が期待できるほか、危険な場所の再認識でありますとか、不審者の発見など、地域の犯罪抑止機能が高まり、特に、体感治安の向上には絶大なる効果をもたらしております。こうした影響が広く認知され、青色回転灯装着車のパトロールが徐々に目につくようになってまいりました。
 そこで、現在都内において、青色防犯パトロールが実施されている状況はどうなっているのかをまず伺います。

〇保坂参事 青色防犯パトロールは、犯罪の抑止力を高める上で効果的なことから、区市町村に対する説明会やインターネットのホームページなどさまざまな方法を使って、関係団体への実施を呼びかけてまいりました。
 その結果、一年前は百台程度でございましたが、現在、都内の青色防犯パトロール車両は、区市町村、町会、自治会、防犯協会など約二百台となってございます。

〇宇田川委員 今のお話で、一年間で二倍にふえたとのご答弁ですが、それにしても都内全体で二百台というのはいかがなものかなと考えます。
 昨年秋にたまたま目にしたNHKのニュースで、千葉県市川市、私の江戸川区の隣町になるんですが、市川市のパトロールについて報道がありました。
 その内容が、市川市立の小学校、中学校、全五十六校あるんですが、ここに一台ずつ青色回転灯を装備した車を配しまして、通学の登下校時といった朝夕を中心にパトロールを実施していくというものでありました。
 市の担当者に直接尋ねましたところ、車のリース代から始まりまして、回転灯などの備品、それからガソリン代など、パトロールに必要な一切の経費を試算し、年間一千五百八十二万円を予算計上して、市民生活部防犯対策課というところと教育委員会指導課、この二つが一体となって実施を始めたとのことでありました。
 中学校の学区がおよそ三つの小学校の学区域に対応してまして、これは一チームというんですかね、一つの中学校学区域をその四校が担当して、つまり、四台の車でパトロールをしているということでありました。
 これだけでもかなり手厚いパトロールであることがわかるんですが、それぞれの学校すべて回るということは、市内全体をくまなく網羅しているということになると思います。
 その上で、これ特筆すべきなんですが、学校長を初め教職員が主体となってパトロールをしているということなんです。PTAとか、近隣自治会の協力は得ているんですが、先生たちがパトロールをしている、これは本当に大きなことだと思います。
 開始後四カ月ほどたったところでいま一度聞いてみたんですが、具体的な犯罪数減少は目立ってはないんですが、通学する子どもたちやその親御さんには大変好評で、先ほども申し上げた体感治安といった部分の向上は絶大なる成果が上がっているといっておりました。
 今、一つの自治体の例を取り上げましたが、ほかの自治体と比べても、先ほどの都内でのパトロールの数、二百という数字ですが、余りにも少な過ぎるんではないかといわざるを得ません。
 今後、早急に拡大していくべきと考えますが、どのような施策をしていくのか、具体的にお示しをいただきたいと思います。

〇保坂参事 青色防犯パトロール車をさらに倍増させることを目指しまして、十九年度青色防犯パトロールへの補助事業を準備しております。
 区市町村の公用車や町会、自治会、商店会等の地域団体が使用している車両に青色回転灯などを装着する経費の一部を補助する予定でございます。

〇宇田川委員 ぜひ積極的に進めていただきたいと思っているんですが、この青色防犯パトロールということを実施するに当たっては、回転灯だけあればいいというわけではないと思います。
 車はもちろんなんですが、場合によっては白黒の塗装を施すとか、パトロールをしていますというステッカーを車に張ったり、腕章をつけてパトロールしたり、いろんな装備品が必要となってくると思います。これらは一体でございまして、すべてそろってこそパトロールの実行意義があると考えます。
 そうしたあらゆる物品などに対しても支援、助成をきちんとしていくべきではないかと考えるんですが、ご所見を伺います。

〇保坂参事 青色防犯パトロール補助事業といたしまして、青色回転灯のほか、塗装、拡声装置、通信機器など、今後、区市町村など関係者の意見を聞きながら制度を固めてまいりたいと考えております。
 また、マニュアルの作成や運転者の安全研修など、警視庁、区市町村とともに連携し、青色防犯パトロールの普及に努力してまいります。

〇宇田川委員 懐深く構えていただいて、幅広い支援を進めてほしいと思います。
 今、マニュアルというお話がございました。先ほど申し上げた市川市ももちろんマニュアルを作成しております。ちょっとコピーして持ってきたんですけど、A4判十九ページのもので、中身を読みますと、内容もわかりやすく、きめ細かく記載されております。よかったら参考にしていただければと思うんですが。
 さて、青色防犯パトロールの支援は、地域防犯に大きく貢献をしております。町会を初めそのほとんどが、あくまでも無償でボランティアとして協力をしてくれていることでありますから、簡単な申請で、手間と時間をかけずに、ぜひ大盤振る舞いの支援体制でお願いをしたいと思っております。
 今後の治安向上のためにも、この青色防犯パトロール支援の積極的展開を望むところでございますが、新規事業に向けた本部長の確固たる決意をお伺いして、質問を終わります。

〇舟本青少年・治安対策本部長 まさに委員おっしゃいますとおり、青色防犯パトロールは、子どもの安全確保、それから地域の犯罪抑止にとって大変効果があると思っています。現に、過去も、この青色防犯パトロールによりまして子どもが危ういところで保護され、大事に至らなかったという事例も都内でございます。
 そういったことで、この青色防犯パトロールの充実につきましては、これまでも子どもの安全確保の緊急対策の柱の一つとして各方面に強く働きかけておりまして、先ほど話がありましたように倍増はしておりますけれども、もっともっとこれはふやしていく必要があるというふうに考えております。
 そこで、十九年度の補助事業をてこといたしまして、これは警視庁も拡充については切望しておりますので、警視庁と一体となりまして、区市町村などへの働きかけを強めまして、また創意工夫をしながら、この青色防犯パトロールの拡充を都内全域にしていくように強力に施策を推進してまいりたいと思っております。